(1601) da Vinciのインストゥルメントにおける、洗浄後の乾燥時間削減に向けた取組み

◯友部 千裕1, 二場 暢子1, 二場 隆志1


1鴻池メディカル株式会社


【背景】
 da Vinciは2000年3月に初めて日本で腹腔鏡下手術の対応を目的とし導入され、現在多くの病院がda Vinciによる手技を行っており、実施可能な手術に関しても外科に始まり泌尿器科、婦人科、呼吸器外科等、複数の術式にも対応可能となっている。
 da Vinci用のアクセサリーである、インストゥルメントやスコープの洗浄時間や乾燥時間の短縮は、これからのda Vinciを使用した手術増加に向け、効率的な運用指標となる。
【目的】
 東京医科歯科大学医学部附属病院は、大腸肛門外科から始まり、泌尿器科、食道外科、胃外科、周産女性科、呼吸器外科と多くの手技にda Vinciを使用しており、手技の増加に向けて、使用後のインストゥルメントの洗浄時間や乾燥時間の短縮を図ることによる、効率的な運用が求められている。以前は、洗浄機の乾燥工程を経て、高温乾燥機に入れ、さらに自然乾燥による乾燥をしていた為、インストゥルメントを滅菌するまでに、多くの時間を要していた。そこで、乾燥工程に着目し、乾燥時間の短縮を図る為の手段を考えた。
【方法】
 da Vinci使用後のインストゥルメントの再生処理工程から洗浄機の乾燥工程と高温乾燥機での乾燥をなくし、代わりに内腔器具専用乾燥機を活用した乾燥を取り入れ、乾燥時間の短縮を図った。
【結果・考察】
 インストゥルメントの乾燥に、内腔器具専用乾燥機を活用したことにより、乾燥時間の短縮が見て取れた。要因としては、通常の乾燥機と違い、ブロアと圧縮エアーを活用した内腔に空気を直接送り込む仕組みの乾燥機であり、乾燥時間の促進を促せた。
 さらに、副次的効果として洗浄機の乾燥工程を廃止した事による運転時間の短縮により、洗浄機の回転率を上げることができた。