Metropolitan Sterilization Society

第15回首都圏滅菌管理研究会 ポスター演題抄録

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(1501) サージバンドの耐久性試験の結果報告

◯大山 剛1, 深柄 和彦1, 谷口 幸一1, 五十嵐 てる子1, 岩崎 直美1, 小林 妃南世1, 浜崎 宣行1, 長井 正江1, 山本 真弓1, 間平 珠美1, 村越 智2

1東京大学 医学部附属病院 材料管理部, 2東京大学 医学部附属病院 手術部
【目的】 器材の整理・識別に用いるサージバンドは、オートクレーブ(AC)滅菌に何度もかけることにより、変色したり、剥がれ・ひび割れが生じたりする。本研究は、こういった影響が、AC滅菌に何回程度かけると生じるのか定量的に評価することが目的である。この評価に基づき、サージバンドの張り替え時期を特定することができる。
【方法】 色の変化を見る「色彩試験」と、剥がれ・ひび割れを見る「強度試験」の2つを行なった。色彩試験では、材料管理部で所有する9色を対象とし、実際の器材に全色を貼りつけて45回、135℃20分のAC滅菌にかけて変色の経過を観察した。強度試験でも、実際の器材(複数)にサージバンドを計8か所貼り、同様のAC滅菌に45回かけた。サージバンドを器材の曲線部に貼ると隙間ができ、そこから粘着力が落ちて剥がれていくかもしれないという仮説を検討するため、器材の曲線部に3か所(n=3)と直線部に5か所(n=5)、貼りつけた。
【結果】 色彩試験:15回あたりから変化が見え始め、25回を過ぎると変色するものがでてきた。最終的に全色とも変化したが、桃と茶は比較的元の色を保っていた。変色の結果、あるサージバンドの色が別の色に似てきてしまい、橙は茶のように、白は紫のようになった。強度試験:8か所中3か所でわずかな剥がれが生じた。ひび割れは2箇所で見られた。直線部分と曲線部分を比べても、目立った差異は見られなかった。
【考察】 色彩試験の結果からは、部署間で交絡させたくない器材は変化しにくい色のサージバンドを付けた方がよいことが示唆された。また、仮に週1回ACにかけるとするなら、半年(24回)を目安に交換するとよいと考えられる。強度試験の結果からは、今回検証した範囲の滅菌回数であれば、機能的に問題になるようなひび割れや剥がれは生じないこと、そして、サージバンドは器材の曲線部・直線部どちらに貼ってもよいことが示唆された。

 
(1502) 中材業務の職場環境改善事例

◯五十嵐 てる子1, 大山 剛1, 谷口 幸一1, 岩崎 直美1, 小林 妃南世1, 浜崎 宣行1, 長井 正江1, 山本 真弓1, 間平 珠美1, 村越 智2, 深柄 和彦1

1東京大学 医学部附属病院 材料管理部, 2東京大学 医学部附属病院 手術部
【目的】 材料管理部ではこれまで、立ったまま同一の姿勢での作業が多く、膝・腰に負担がかかっていた。より良い職場環境を整え、職員が健康で安全に作業ができるよう、「疲労軽減マット」と「立ち仕事専用椅子」を購入し使用することとした。本研究は、これらの備品の使用者にその感想を求め、導入後の改善状況を把握する目的で行われた。
【方法】 材料管理部と、同じフロアで同様の作業を行なっている手術部の両部計18名に、『疲労軽減マットと立ち仕事専用椅子の利用状況に関するアンケート』と題したアンケート調査を行なった。
【結果】 疲労軽減マット:マット導入前では、9人(50%)が30分で疲労を感じ始めると答えていたが、マット導入後は11人(61%)が1時間で疲労を感じ始めると答えた。導入前には0人だった「疲れない」を選んだ人も、導入後は4人に増加した。『マットをこれからも使いたいか』という質問に対し、90%が「そう思う」「たいへんそう思う」と答えた。立ち仕事専用椅子:椅子の利用頻度については、4人(23%)が「よく利用する」、9人(50%)が「たまに利用する」と答えた。『椅子を利用すると、ラクになりますか』という質問に対しては、94%が「そう思う」「たいへんそう思う」と答えた。
【考察】 マットと椅子の導入は疲労感の軽減に大きく役に立った。今後も職員の健康と安全を考えた職場整備が望まれる。

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